日本語で始めるCommon App【 Part 3 / 4 :大学編】

こんにちは、ハーベイマッド大学のふみです。先日、ニシキヘビが屋根裏の音を手掛かりに保護されましたね。サンゴ礁にも微細な生物学的環境音があり、それらを水中に流すことで死んだサンゴ礁にも魚が戻ってくるんだそうです。海の奏でる音楽にまで着目するなんて、心が豊かなんでしょうね。


さて本題ですが、part 1, 2 記入した内容は、原則的に出願する全大学に共通で送付されることになります。(もちろん、一校出願するたびに Common App の内容を変えることも出来ますが)ここからは話を少し変えて、大学ごとに追加で何を入力しなければならないのか、そして出願本番の手続きを見てみましょう。


大学別に求められるもの

黒いタブの “College Search” をクリックすると、たくさんの大学が出てきます。ここで ”+” を押して自分の大学リストに追加することができます。もちろん、出願したことにはならないので、安心して気になる大学を追加してみましょう。



追加すると、黒いタブの ”Dashboard”と”My Colleges” から見ることができます。

試しに、私の進学する ハーベイマッド大学(Harvey Mudd College)を追加してみましょう。

“College Search”で検索して、大学リストに追加すると、”Dashboard”には、この画像ように表示されます。ここで大学名をクリック。

このように大学が求めるもののリストが出てきました。

ここに表示されるコンテンツは、大学によって種類や量が大きく異なります。まだ受験生でない方も、学校の公式サイトや海外の受験対策サイトなどで、過去の傾向などを早めに見てみるといいと思います。


Harvey Mudd Collegeの場合

Common Application

Part1, 2 で埋めてきたもの

Questions

大学からの質問です。「専攻は?」「兄弟が在籍していますか?」「何経由で知りましたか?」などの一般的な質問がまずあります。これらは他大学でも聞かれることが一般的です。

特筆すべきは、“Supplemental essays” と呼ばれる大学固有のエッセイです.

このSupplemental essaysと呼ばれる追加エッセイがある場合、ここの質問群の中にあることが多いです。ただし、このQuestionsの欄にないことや、そもそもSupplemental essays を要求していない大学、または Common App を使用しているのにエッセイだけは大学のサイトから直接出さなければならない大学など、多種多様です。非常に要確認です。


Harvey Mudd College の場合は、

画像のように“General”から”Family”までの基本項目に加えて、


“Why essay”と呼ばれる志望動機 550 wordsと「STEM特化の大学ですが、実は人文系も重視しています。あなたは、人文系のコースで何をしたいですか?」100 words という独自のお題があることが分かります。ちなみに、この “Why essay” は様々な大学でよく尋ねられる質問でもあります。このブログでは、エッセイについて深く言及しませんが、気になる大学のサイトを見て、頭の片隅に入れておくことをお勧めします。例えば、以下のような “変な” お題もあります。

  - What can actually be divided by zero? (あなたの考える0で割り切れるものとは?)

  - What's your favorite way to eat a potato? (あなたの好きなポテトの食べ方は?)


Recommenders and FERPA

この項目は、推薦状依頼相手や、その方々のアカウントなどの新要素がたくさん出てきます。ケースバイケースでややこしく、画像と文字数は多くなってしまうので、概要だけ端的に説明していきます。詳しくは、こちらの公式サイト(https://www.commonapp.org/counselors-and-recommenders/recommender-guide)をご覧ください。

ではいきます。以下に記載する番号は、画像内の番号と対応しています。


① FERPA Release Authorization

“FERPA”とは、Family Educational Rights and Privacy Act(家族教育権とプライバシー法)の略で、プライバシーなどに関する規約です。大まかに、「出願書の類取扱やプライバシー規約に同意」「推薦状の客観性の担保をするために中身の閲覧権を放棄」などの同意書です。

② Invite Recommenders

ここが、いわゆる「推薦状」の入力欄になります。ここから推薦者を招待(=依頼)します。クリックすると、下の画像の左の図のようになります。まず誰(推薦者・親・アドバイザー(後述))を招待するかを選択。

次に、右の画面が表示され、その方々の基本情報を入力。”Add” を押すと、推薦者のメールアドレスに、「あなた(=依頼先)が、XX(=依頼主)さんの Common Application の推薦者に招待されました!対応してください!」というような主旨のメールが英語で送信されます。受信した推薦者は、メールの指示に従って、アカウントを作成し、推薦状をアップロードする必要があります。が、ここでは説明を省略しますので、詳しくはこちらへ( https://www.commonapp.org/counselors-and-recommenders)

③Counselor

“School counselor(SC)” とは、いわゆる担任の先生(でなくても自分をよく知っている先生でも良い)の推薦状です。SCは、別途、学校の説明(“School Report”)や成績証明書(”Transcript”)など、様々な書類もアップロードしなければなりません。どのような書類なのかは、画像のように ”Download PDF Forms” の欄にリストされているので、生徒も形式を見ることは出来ます。

④ Counselor

⑤ Teacher (Teacher Evaluation, TE)

⑥ Other Recommender

ここで、②で依頼した推薦者の状況を確認することができます。もちろん推薦状の内容は閲覧できませんが、アップロード状況や、大学側がダウンロードしたかなどが表示されます。

なお、推薦者のカテゴリについてですが、大きく、SC, TE, Otherの3つがあります。

まず、前述の “(School) Counselor(=SC)”。さらに、自分をよく知る先生にも推薦状があります。これが ”Teacher(=Teacher Evaluation, TE)”。さらに、Optionalで学外のクラブのコーチや雇用主、メンターなど、自分をよく知っている方にも依頼できることがあり、”Other Recommender” と呼ばれます。

推薦状の種類や数も大学によって異なるので、早めに確認しておき、一番多い学校に合わせて推薦者に依頼することをお勧めします!なぜなら、一つの大学の依頼システムから推薦者への依頼を完了すれば、その後どの大学にも、その推薦者を追加したり外したりがボタン一つでできるようになるからです。ちなみに推薦者側は、生徒がどこに出願したかを、見ようと思えばアカウントから見ることができます。

Advisor

アドバイザーは、あなたのCommon Appの進捗状況を把握することができます。出願書類に変更を加えることはできず、出願後に大学に知られることもありません。出願プロセスの管理を支援してくださっている方がいる場合は招待することを検討してください。


出願方法

ここからは Common Appの公式動画の画像を拝借します。

出典:https://www.facebook.com/commonapp/videos/2747721945316600/

全ての情報を入力し終わった後は、① Review(見直し)② Pay(支払い)③ Signature(署名)の3段階で出願が完了します。

① Review

まず、大学リストの大学から “Review and Submit Common App” をクリック。

全ての入力を済ませている場合は、画像のような画面になります。

右下の “Review and Submit” をクリックすると

このように、PDF形式であなたの Common App と 大学別の質問リストが表示されます。一言一句、入念にチェックしましょう。

完璧に校閲したら、下のチェックボックスに同意して次に進みましょう。


② Pay

次は支払いです。このような画面が出て、大学によって異なる出願費用を請求されます。

クリックすると、ページが飛んで、支払いのサイトに移行します。順序に従っていくと支払い方法を選択することになり、クレジットカードを選んだ場合、右の画面のようになります。出願には、保護者の方のクレジットカードの情報が必要になることは覚えておきましょう。

③ Signature

支払いが完了すると、同意書が出てきます。ここから先は後戻りできません。訂正する場合は、必ずここで ”Back” を選択してください。

全てに同意しサインして、”Submit”ボタンを押すと…

出願完了です!!!

※注意:大学によっては、Common App と 大学別の質問リスト(Supplemental essaysを含む)を別々に計2回提出しなければならない場合があります!片方だけ提出して安心していたら、残りの一方が提出されていなかったという場合があるので、全ての情報が送られていてるかよく注意してください。

さて、これで出願プロセスは全て完了です。お付き合いいただきありがとうございました。ここから、各大学のメールを待って、追加資料を提出したり、面接したり、などをしていくことになります。次で最後のPart 4:後付編では、問題の対処法や、私個人の感想を述べたいと思います。ごきげんよう。

ばし日和☀️

atelier basi の仲間たちから海外大学への進学を夢見るすべての学生へ、受験や団体活動にまつわる最新情報をお届けします!

0コメント

  • 1000 / 1000