僕がアメリカの大学を選んだ理由 ~ゆーこーの場合~

こんにちは、Yale大学1年のゆーこーです。今回は自分がなぜ海外大に出願したかについて書きたいと思います。このような記事を書くのは初めてなので、お手柔らかに。。。


きっかけは1年間の交換留学

中学受験で中高一貫校に入学した自分は、周りに流されるまま、日本の大学に進学するものだと思っていました。そんな時に訪れた転機がアメリカの高校への交換留学。高一の9月から高二の6月までの1年間の間、奨学金をもらいながらアメリカの高校に進学できるということで、特に後先考えずに応募したところ無事合格し、そのまま1年間通うことになりました。

アメリカでの1年間はあっという間に過ぎ行き、高2高3とさらに2年間を当該高校で過ごして卒業するという選択肢もあったのですが、まだ日本の大学に進学するというつもりでいたため、日本の高校に戻ることにしました(ただ、アメリカの高校に在籍していた頃から周りに合わせてSAT/Subjectなどのテスト類は受けていました)。

ここまで書き連ねてきましたが、海外大学を目指した理由はかなりしょうもないもので、日本に帰国後、中学の頃に在籍していた塾に復籍したのちの最初の模試で見たことのない点数を叩き出し、アメリカの大学の方が合格しやすいのではという安易な考えからアメリカの大学を目指し始めました。


いざ海外受験を初めてみると

こんな不純な理由で海外の大学を目指し始めたので、海外大の受験システムなどはつゆ知らず、のんびりと日本の高校生活を満喫していました。帰国してから半年後、高2の2月に海外大学出願書類で課外活動が重視されると知り、半年前の自分の安易な考えを深く顧みたものです。と言うのも、皮肉にもこの頃には日本の大学受験の準備は大方周りの学生に追いついており、素直に日本の大学受験に専念していた方が圧倒的に楽でした。数日間考えたのち、もし海外大受験に失敗したとしても最悪日本の大学に進学すれば良いと自分を説得し、海外大受験に向けて準備を始めたのでした。


海外に対するモチベーションの無さを自問する毎日

このように始めた海外大受験だったので、自分が日本の大学ではなく海外大に行かなければならない必要、ひいては行きたい理由も特にありませんでした。周りの海外大に出願している友達が目を輝かせてこの大学のこの教授の授業をとって一緒に研究をしてみたい、などと夢を語る中、僕はただ淡々と前に進み続けるしかありませんでした。高3の夏休みにやっと自分のスタートアップに対する情熱を見つけたものの、課外活動は受験のためというよりかは自分の情熱のためにやっていたというのが正確で、エッセイに時間を割くくらいであれば自分のプロジェクトをひたすら回したいと考えていた毎日でした。当然、「海外大学でなければいけない」とは冗談でも言えないほどでした。


逆に日本の大学の方があっている?

逆に、自分も大学で理数系の専攻をしたかったので、どちらかというと日本の大学の方がより高いレベルで勉強できると半年間日本の大学に通った際に強く実感しました。ただ、アメリカに対する憧れ、そして、日本の大学を休学することができたのでもしアメリカの大学が自分に合わなかったら日本に戻って来れば良いという保険をかけた上でアメリカの大学に進学しました。


アメリカの大学にきて気づいた、「本当に来てよかった」

なぜ自分がアメリカの大学に進学する必要があるのか自分で答えられていないまま渡米してしまったのですが、意外な授業でなぜ自分がアメリカの大学で勉強するのかという答えを見つけることができました。その授業が「Purpose of College Education」、コロナの影響で国外生のビザの要件を満たすために急遽設定された対面授業でした。単位も普通の授業が1単位のところを0.5単位、成績もつかないし出席も取らないという理由で、自分含めあまり真面目に受け取られなかった授業でした。

この授業ではなぜリベラルアーツの教育が大切なのか、そしてなぜ職業訓練学校ではなく「大学」に通っているのかを深く考えさせられました。日本の普通科の高校に通っていると国語数学英語理科社会の科目を幅広く勉強することが当たり前だと感じるかもしれませんが、実は世界を見渡してみるとそれはかなり珍しいと言えます。例えばヨーロッパやオーストラリアでは16歳の時点で専攻を決め、その時点から職業訓練に類するものを受けなければいけません。それを知り、大学2年生の終わりまで専攻を決めることを強要されず、専攻を決めた後でも自分が少しでも心惹かれた分野を自由に学問できる環境がどれだけ素晴らしいか、どれだけ幸せであるかに気付かされました。

もう一つ、何回か相談に乗ってくださった今はなきCSの教授が自分に諭してくれたこと。僕がCSの機械学習を勉強するためにどの授業をどの学期にとれば良いのかという相談をしたところ、返って来た意外な答えが「大学が、人生の中で体系的にリベラルアーツという学問を探索できる最後の4年間だから。」このようにCS界の重鎮とも言える方がリベラルアーツの重要性について諭してくれたことは自分にとって大きなプラスでした。


結論

ここまで書くと、僕がどれだけ適当な人間なのかがお分かりいただけたかもしれません。ただ、一つだけはっきりと言えるとすれば、今の時点で海外の大学でなければいけない理由がなかったとしてもいずれ見つかるということ。そして、海外大学に進学して後悔することはまずないということ(強いて言えば朝飯がやけに重いこと)。今の時点でなぜ海外大学か決めきれなくても、海外大学に併願して損することは絶対ないので、まずはチャレンジしてみることを強くお勧めします!

ばし日和☀️

atelier basi の仲間たちから海外大学への進学を夢見るすべての学生へ、受験や団体活動にまつわる最新情報をお届けします!

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